第2章:教育コーチングで何が変わる?生徒・保護者・講師にもたらす効果

いつもご覧いただきありがとうございます。
コーチングですべての中高生に選択肢を与える会社、合同会社ドドド代表の沖津です。
学習塾経営をしながら、全国の学習塾の講師や学校の教員の方々を対象に、コーチング研修をしています。
学習塾におけるコーチングは、生徒だけではなく、保護者にも講師にも大きな影響を与えます。
それぞれに、どのような影響を与えるのかを紹介します。

この記事で分かること
・教育コーチングが生徒にもたらす影響
・教育コーチングが保護者にもたらす影響
・教育コーチングが講師、教室長にもたらす影響
・教育コーチングを共通言語にする

「生徒のやる気をもっと引き出したい」
「保護者から『家で全然勉強しないんです』という相談を減らしたい」
「講師全員に、生徒の成長につながるコミュニケーションをとってほしい」

学習塾を運営していると、このような悩みに直面することがあります。

これらは一見すると、それぞれ別の問題に見えます。

生徒のモチベーションの問題。
家庭での親子関係の問題。
講師育成の問題。

しかし、実は共通している部分があります。

それは、「誰かに言われないと動けない状態」になっていることです。

生徒は先生に言われないと勉強しない。
子どもが勉強しないから、保護者が何度も「勉強しなさい」と言う。
講師は教室長から指示されないと動けない。

この状態から抜け出すために、教育コーチングはとても有効です。

教育コーチングは、生徒に対して使うだけのコミュニケーションスキルではありません。

生徒、保護者、講師、そして教室長。

教室に関わる人たちのコミュニケーション、関係性そのものを変え、「自分で考えて行動する人」を増やしていくための指導スキルです。

目次

教育コーチングの効果は「言葉にすること」から始まる

人は、頭の中で考えているだけでは、自分が何を考えているのかを正確に理解できていないことが多いです。

例えば、生徒が、
「もっと勉強しなきゃ」
と思っていたとします。

先生からすると、やる気があるようにも見えます。

しかし、
「何をもっとやるの?」
「どのくらいやるの?」
「いつからやるの?」
「何のためにやるの?」
と聞くと、答えられないことがあります。

「もっと勉強する」という言葉だけでは、まだ行動にはつながりません。

そこで、教育コーチングでは対話を使います。

このように質問を重ねることで、

と、頭の中にあったものが少しずつ言葉になります。

教育コーチングの効果は、ここから始まります。

先生が答えを与えるのではなく、生徒自身が自分の考えを言葉にする。

言葉にすることで、自分が何をしたいのかに気づく。

気づくことで、次の行動が見える。

この流れが、生徒の変化につながります。

生徒の目標と「達成した姿」が明確になる

教育コーチングが生徒にもたらす大きな効果の1つが、目標の明確化です。

「A高校に合格したい」
「数学で80点取りたい」
「次の模試で偏差値を上げたい」

これらも目標ではあります。

ただ、教育コーチングでは、ここで終わりません。

例えば、

と質問します。

すると、

というように、その生徒にとっての意味が見えてきます。

同じ「A高校に合格する」でも、
「親に言われたから行く」
と、
「自分がここで3年間過ごしたいから行く」
では、目標に向かうエネルギーが違います。

目標の理由や、目標の目的が具体的になるほど、「そのために何をするか」も考えやすくなります。

やる気は「上げる」より「保つ」ことが難しい

このように目標の理由や目標の目的を明確にすることで、生徒のやる気が上がっていきます。

生徒のやる気を一時的に上げることは、それほど難しくありません。

目標を明確にする以外にも、
模試の結果が良かった。
志望校のオープンキャンパスへ行った。
先生に褒められた。
友達が頑張っている姿を見た。

こうした出来事をきっかけに、
「今日から頑張ります!」
となることはあります。

しかし、本当に難しいのは、その気持ちを1週間、1か月、3か月と維持することです。

教育コーチングでは、目標を決めた後も、定期的に行動を振り返ります。

こうした質問を通して、生徒自身に自分の成長を見つけてもらいます。

先生も、その変化を承認します。

結果だけではなく、行動や変化を見ることが大切です。

そして、できなかったときこそ教育コーチングが生きます。

例えば、
「毎日英単語を30個やる」
と決めたのに、3日しかできなかったとします。

ここで、

「なんでできなかったの?」
「決めたことくらいやろうよ」

と言ってしまえば、生徒は責められている感覚になります。

教育コーチングでは、

と振り返ります。

できなかったことを責めるのではなく、できなかった理由を整理して、次の行動につなげます。

最終的には「勉強しなさい」と言わなくていい状態をつくる

教育コーチングの目的は、先生が上手に生徒を動かすことではありません。

最終的には、先生が言わなくても生徒自身が行動できる状態をつくることです。

このように、自分で考えて行動を調整できる状態を、教育コーチングでは「自律学習」と考えています。

先生が、
「勉強しなさい」
と言い続けなければ動かない生徒ではなく、
「自分が目指しているもののために、今日はこれをやろう」
と思える生徒を育てる。

それが、教育コーチングが生徒にもたらす大きな効果です。

保護者が安心して塾に任せられるようになる

生徒が変わると、保護者にも変化が生まれます。

保護者からすると、
「塾には通っているのに、家では全然勉強していません」
という状態は不安です。

だから保護者は、

と声をかけます。

しかし、子どもからすると、

と感じます。

言われる。
反発する。
やらなくなる。
さらに保護者が強く言う。

こうして悪循環が生まれます。

教育コーチングによって、生徒自身が目標と行動を整理し、自分で学習を進められるようになると、家庭で保護者が細かく管理する必要が減っていきます。

その結果、保護者は、今までよりも安心して塾に通わせることができるようになります。

さらに、無理に勉強させようとしていた保護者であれば、「やらせようとすること」が逆に子どもを勉強から遠ざけていた可能性に気づくこともあります。

もちろん、保護者が一切関わらなくてよいという意味ではありません。

必要なのは、
「管理する」から、
「見守る」への変化です。

「勉強したの?」ではなく、
「最近、どんなこと頑張ってるの?」と話せるようになる。

家庭での関係が変わることで、生徒も安心して自分の学習に向き合えますし、保護者も安心して子どもを通わせることができるようになります。

教育コーチングはスタッフ育成にも使える

教育コーチングの効果は、生徒と保護者だけではありません。

塾で働く講師やスタッフにも活用できます。

例えば、大学生講師に毎回、

と指示を出しているとします。

最初は必要です。
しかし、それが続くと、

と聞くことが当たり前になります。

そこで、スタッフにもコーチングを使います。

こうした質問をすることで、講師自身が自分の授業を振り返ります。

教室長が講師にコーチングを使ったり、講師間でコーチング的なコミュニケーションをすることで、
講師の成長スピードが上がります。
講師の帰属意識が上がります。
講師間のコミュニケーションが円滑になり、生徒の成長にも繋がります。

教育コーチングを、塾の共通言語にすることで、塾全体が活性化し、成長する塾をつくることができます。

教育コーチングが変えるのは「人」だけではなく「教室の文化」

教育コーチングを、
「生徒のやる気を出すテクニック」
としてだけ捉えてしまうと、その価値を小さくしてしまいます。

生徒は、自分で目標と行動を決めるようになる。
保護者は、子どもを信じて任せられるようになる。
講師は、指示を待つのではなく、自分で考えて動くようになる。
教室長は、すべてを細かく管理する必要がなくなる。

つまり、教育コーチングが変えるのは、一人の生徒だけではありません。

教室にある「関係性」です。

「言う人」と「言われる人」
「管理する人」と「管理される人」
という関係から、
「一緒に考える人」と「自分で考えて行動する人」
という関係へ変わっていきます。

教育コーチングが教室全体に根づいたとき、その塾には、
「誰かに言われたから動く」
ではなく、
「自分で考えて動く」
という文化が生まれます。

生徒も、保護者も、講師も、教室長も。

一人ひとりが、自分の成長や目標について考えられる場所をつくる。

それが、教育コーチングを学習塾に導入する大きな価値です。

教育コーチングを、教室全体の共通言語にしていきましょう。

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この記事を書いた人

沖津 亮佑のアバター 沖津 亮佑 合同会社ドドド 代表

合同会社ドドド代表 | 教育者・親・高校生にコーチングを提供 | 水戸市 大学受験専門塾 | オンライン 薬学部受験専門塾 | 全国の学習塾・学校でコーチング研修実施 | フォローすると、地域最強の塾経営者になれます

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